車でスマホを見ると酔う?Androidの「Motion assist」とは

車やバスに乗っているとき、

「スマホを見ていたら気持ち悪くなった」

という経験がある人もいるのではないでしょうか。

移動中にニュースを読んだり、SNSを見たり、動画を見たりしていると、普段は平気なのに酔ってしまうことがあります。

そんな場面を想定した新機能として、Googleは2026年9月のAndroidアップデートで**「Motion assist(モーションアシスト)」**を発表しました。

Motion assistをオンにすると、スマートフォンの画面端に小さなマークが表示され、車の動きに合わせて動きます。

「そんなもので乗り物酔いが変わるの?」

と思うかもしれません。

今回は難しい医学的な話には踏み込まず、Motion assistとは何をする機能なのか、画面に何が表示されるのか、どんなAndroidスマホで使えるのかを大まかに解説します。

Androidの「Motion assist」とは?

Motion assistは、乗り物で移動しているときにAndroidスマートフォンを使う人の乗り物酔いを軽減するための機能です。

GoogleのAndroid公式ヘルプでは、車などの乗り物に乗客として乗っているときのスマートフォン利用を想定しています。

機能をオンにすると、画面の端に小さな「バブル」が表示されます。

このバブルがスマートフォンのセンサーを利用して、乗り物の

曲がる

加速する

ブレーキをかける

といった動きに合わせてリアルタイムで動きます。

つまり、画面そのものを大きく変えるのではなく、乗り物の動きを視覚的に伝える小さな目印を画面に追加する機能と考えると分かりやすいでしょう。

なぜ画面に動くマークを表示するの?

ここは少し難しく感じるところですが、Googleの説明を大まかに理解すれば十分です。

車に乗っているとき、体は、

「車が曲がった」

「加速した」

「止まった」

という動きを感じています。

ところが、手元のスマートフォンだけを見ていると、目から入ってくる情報ではその動きを感じにくくなります。

GoogleはMotion assistについて、画面端のバブルを乗り物の動きに合わせることで、目で見ている情報と体が感じている情報を同期させる手助けをすると説明しています。

かなり簡単にいうと、

体は「車が動いている」と感じている
↓
スマホ画面だけ見ていると、その動きが分かりにくい
↓
画面にも車の動きを表すマークを表示する

という考え方です。

この記事では乗り物酔いが発生する医学的な仕組みまでは扱いません。

Motion assistについて知るのであれば、まずは**「車の動きを画面にも視覚的に表示する機能」**と理解しておけば十分でしょう。

実際の画面はどうなる?

Motion assistをオンにすると、画面の左右の端などに小さなバブル状のマークが表示されます。

Googleはこれを、画面を見る邪魔になりにくい小さな視覚表示として説明しています。

このバブルが、

車が曲がる
↓
加速する
↓
ブレーキをかける

といった動きに合わせて変化します。

そのため、ニュースやWebサイトを見るための画面全体が揺れたり動いたりする機能ではありません。

普段のスマホ画面の端に、乗り物の動きを知らせる表示が追加される

というイメージです。

スマホはどうやって車の動きを知るの?

Motion assistでは、スマートフォンに搭載されているモーションセンサーが利用されます。

Googleの公式ヘルプでも、画面のバブルはスマートフォンのモーションセンサーを利用してリアルタイムに動くと説明されています。

スマートフォンには、端末の動きなどを検出するためのセンサーが搭載されています。

Motion assistでは、その情報を利用して乗り物の動きを画面上に表現します。

細かなセンサーの仕組みまで知らなくても、

「スマホが自分の動きを検知して、画面のマークを動かしている」

くらいの理解で問題ありません。

Motion assistは自動で起動できる

毎回車に乗るたびに設定画面を開く必要はありません。

Motion assistには、移動中の乗り物を検出すると自動的に起動する設定があります。

設定から「Start in a moving vehicle」を有効にしておくと、端末が移動中の乗り物を検出した際にMotion assistを自動的に表示できます。

ただし、Googleは端末が移動中の乗り物を常に正しく検出できるとは限らないとも説明しています。

そのため、必要なときに自分でオンにできるよう、クイック設定にも追加できます。

クイック設定からオン・オフできる

Androidの画面上部から下へスワイプすると、Wi-FiやBluetoothなどを切り替える「クイック設定」が表示されます。

Motion assistもここに追加できます。

一度追加しておけば、

「これから長時間バスに乗るから使ってみよう」

というときに、すぐオンにできます。

反対に必要がなければオフにできます。

常に画面へバブルを表示しておく必要はありません。

バブルの見た目も変更できる

Motion assistには、画面に表示されるバブルのカスタマイズ機能もあります。

Google公式ヘルプでは、

透明度

色

形

などを変更できると案内されています。

さらに、数秒ごとにバブルの色や形を変化させる設定も用意されています。

画面を見る邪魔になりにくいよう、自分に合った表示へ調整できるわけです。

どのAndroidスマホで使える?

ここは注意が必要です。

Googleの現在のAndroid公式ヘルプでは、Motion assistを利用するための条件として、

Android 17以降

そして、

Google Play開発者サービスが更新されていること

が案内されています。

つまり、すべてのAndroidスマートフォンですぐ利用できるわけではありません。

設定画面を探してもMotion assistが見つからない場合は、Androidのバージョンなど利用条件を確認してみましょう。

Android 17なら必ず使える?

Android 17以降が利用条件として案内されていますが、端末の状態などによって利用できない場合も考えられます。

そのため、

「Android 17なら、どのスマホでも必ず表示される」

とまでは考えない方がいいでしょう。

Googleの2026年9月のAndroid DropではMotion assistの提供を発表していますが、アップデートの提供状況は端末などによって異なる場合があります。

自分のスマートフォンで利用できるか確認するなら、実際の設定画面を確認するのが確実です。

Motion assistの設定はどこ?

Google公式ヘルプで案内されている手順は次のとおりです。

設定
→ プロフィール
→ すべてのサービス
→「Personal & device safety」
→ Motion assist

また、Androidの設定画面上部にある検索から「Motion assist」と検索する方法も案内されています。

日本語環境では表示名称が異なる可能性もあるため、見つからない場合は設定内検索を利用してみるとよいでしょう。

Motion assistを使えば絶対に車酔いしない?

そこまでは言えません。

GoogleもMotion assistを、乗り物酔いを軽減する手助けをする機能として説明しています。

「Motion assistを使えば乗り物酔いが治る」

「誰でも酔わなくなる」

という機能ではありません。

乗り物酔いの感じ方には個人差もあります。

そのためMotion assistは、移動中にスマートフォンを使う際の不快感を軽減するための選択肢の一つくらいに考えるのがよいでしょう。

運転しながら使うための機能ではない

ここも重要です。

Googleの公式ヘルプでは、Motion assistを乗り物に乗客として乗っているときにAndroid端末を利用する場面について説明しています。

運転中にスマートフォンを見るための機能ではありません。

例えば、

家族が運転する車の助手席・後部座席

バス

などでスマートフォンを利用する場面を考えると分かりやすいでしょう。

実はかなり「スマホらしい技術」

Motion assistは、生成AIのような派手な新技術ではありません。

しかし、スマートフォンに搭載されているセンサーと画面を組み合わせて、

「乗り物の動きを検出して、その動きを画面上にも見せる」

というのは、スマートフォンだからこそ実現できる機能です。

新しいテクノロジーというと、

AI
量子コンピューター
半導体

など難しいものを想像しがちです。

しかし実際には、こうした普段のちょっとした不便を技術で軽減することもテクノロジーの進化の一つです。

NocoHiveでは、今後こうした「難しくないけれど面白い新技術」についても取り上げていきます。

AIを使って怪しいメッセージを警告する新機能については「Google Pixelが怪しいメッセージを警告?日本でも使える「詐欺検知」とは」こちらで詳しく解説しています。

Motion assistについてこれだけ分かればOK

細かな仕組みまで覚える必要はありません。

Motion assistについては、

Androidの乗り物酔い軽減を助ける機能

画面端に小さなバブルを表示する

バブルが乗り物の動きに合わせて動く

スマートフォンのモーションセンサーを利用する

Android 17以降などの利用条件がある

というところまで理解しておけば十分です。

「乗り物酔いを完全に防ぐ新技術」ではなく、

「車内でスマホを見るときの不快感を軽減するために、画面にも乗り物の動きを表示する機能」

と覚えておくと分かりやすいでしょう。

よくある質問

Motion assistとは何ですか?

乗り物の中でAndroidスマートフォンを利用するとき、乗り物酔いを軽減する手助けをする機能です。画面端に小さなバブルを表示し、車両の動きに合わせてリアルタイムに動かします。

どのAndroidスマホでも使えますか?

Google公式ヘルプでは、Android 17以降と、更新されたGoogle Play開発者サービスが必要とされています。

Motion assistを使えば車酔いしなくなりますか?

必ず乗り物酔いを防げる機能ではありません。Googleも乗り物酔いを軽減する手助けをする機能として案内しています。

自動でオンになりますか?

移動中の乗り物を検出した際に自動で起動する設定があります。また、クイック設定から手動でオン・オフすることもできます。

まとめ|画面にも「車の動き」を見せる新機能

Googleが2026年9月のAndroid Dropで発表したMotion assistは、乗り物の中でスマートフォンを使う際の乗り物酔いを軽減する手助けをする機能です。

画面の端に小さなバブルを表示し、スマートフォンのモーションセンサーで検出した乗り物の動きに合わせて動かします。

非常に高度な技術のように説明する必要はありません。

「体が感じている車の動きを、スマホ画面にも小さなマークで表示する」

と考えれば、Motion assistが何をする機能なのか大まかに理解できます。

こうした身近な機能も、スマートフォンに搭載されたセンサーやソフトウェアを組み合わせることで実現しています。

「新しいテクノロジー」と聞くと難しく感じますが、私たちが普段感じている小さな不便を解決するところでも、技術は少しずつ進化しています。