Windows 11でZIPファイルを開く方法|ダウンロードした圧縮ファイルの展開手順
インターネットからファイルをダウンロードしたとき、ファイル名の最後に「.zip」と付いていることがあります。
「ZIPって何?」
「ダブルクリックしたら中身が見えたけど、このまま使っていいの?」
「ZIPを開くためのソフトを入れないとダメ?」
と困る人もいるでしょう。
Windows 11では、基本的なZIPファイルなら特別なソフトをインストールしなくても展開できます。
MicrosoftもWindows 11の標準機能としてZIPファイルの圧縮・展開方法を案内しています。ZIPの中身をすべて取り出したい場合は、ZIPファイルを右クリックして「すべて展開」を選択します。
この記事では、ダウンロードしたZIPファイルの開き方から展開方法まで、パソコン初心者向けに解説します。
ZIPファイルとは?
ZIPは、複数のファイルなどをまとめたり、データを圧縮したりするために使われるファイル形式です。
例えば、
写真10枚
PDF3個
説明書と画像
といった複数のデータを、ひとつのZIPファイルとしてまとめて配布できます。
MicrosoftもZIPについて、ファイルサイズを小さくしたり、複数のファイルをひとつにまとめて共有しやすくしたりするために利用できると説明しています。
ファイル名は、
photos.zip
documents.zip
のように最後に「.zip」が付きます。
この「.zip」がファイルの種類を表す拡張子です。
Windows 11ならZIPを開くためのソフトは基本的に不要
ZIPファイルを見るために、
「何かアプリをインストールしないといけないのかな?」
と思うかもしれません。
通常のZIPファイルであれば、Windows 11の標準機能で扱えます。
MicrosoftもWindows 11・Windows 10でZIPファイルを圧縮・展開する方法を公式に案内しています。
そのため、ZIPファイルを受け取っただけで、よく分からない解凍ソフトを慌ててインストールする必要はありません。
まずダウンロードしたZIPファイルを探す
WebサイトなどからZIPをダウンロードした場合は、まずファイルが保存されている場所を探します。
通常は、
画面下のフォルダーアイコン
↓
エクスプローラー
↓
ダウンロード
と進んで確認してみましょう。
Windows 11では、エクスプローラーを使ってPCやクラウドに保存されているファイルやフォルダーを確認できます。
エクスプローラーはWindowsキー+Eでも開けます。
ZIPファイルをダウンロードしたものの保存場所自体が分からない場合は「Windows 11でダウンロードしたファイルはどこ?保存場所が分からないときの探し方」こちらで詳しく解説しています。
Windows 11でZIPファイルを展開する方法
ZIPファイルを見つけたら、実際に中身を取り出してみましょう。
手順1:ZIPファイルを右クリックする
まず、展開したいZIPファイルを右クリックします。
ノートパソコンのタッチパッドを使用している場合は、右クリックに相当する操作を行います。
手順2:「すべて展開」を選ぶ
表示されたメニューから、
「すべて展開」
を選択します。
Microsoft公式でも、ZIPフォルダー全体を展開するときは、ZIPを右クリックまたは長押しして「すべて抽出」を選択する手順が案内されています。表示される日本語はWindowsの環境や更新によって多少異なる場合があります。
手順3:保存する場所を確認する
ZIPから取り出したファイルを保存する場所が表示されます。
特に変更する必要がなければ、そのまま進めても構いません。
自分で分かりやすい場所にしたい場合は、保存先を変更します。
手順4:「展開」をクリックする
最後に「展開」をクリックします。
処理が完了すると、ZIPの中に入っていたファイルを通常のフォルダーから利用できるようになります。
これで基本的なZIPファイルの展開は完了です。
「ZIPを開く」と「展開する」は少し違う
初心者が特に迷いやすいのがここです。
ZIPファイルをダブルクリックすると、中に入っているファイルが表示されることがあります。
そのため、
「もう解凍できた」
と思うかもしれません。
しかし、これはZIPファイルの中身を表示している状態です。
Microsoftでは、ZIPフォルダー内のひとつのファイルだけを取り出したい場合、そのファイルをZIPフォルダーから別の場所へドラッグする方法を案内しています。一方、すべて取り出す場合は「すべて抽出」を使用します。
初心者なら、
ZIPの中身を全部使いたい
→ 右クリックして「すべて展開」
と覚えておくと分かりやすいでしょう。
展開したファイルはどこにある?
「展開できたけれど、今度は展開したファイルがどこにあるか分からない」
ということもあります。
展開するときに表示された保存先を確認しましょう。
例えばダウンロードフォルダーにある、
photos.zip
を展開すると、その周辺に
photos
という通常のフォルダーが作成されることがあります。
ZIPファイルと通常のフォルダーの両方が存在する状態になるため、
「同じものが2つできた?」
と思うかもしれません。
ひとつは元のZIPファイル、もうひとつは展開して取り出したファイルが入ったフォルダーです。
ZIPファイルは展開したら削除していい?
必要なファイルが正常に展開できているなら、元のZIPファイルが不要になる場合もあります。
ただし、すぐ削除するのではなく、
必要なファイルが全部あるか
写真やPDFなどを正常に開けるか
あとでZIPそのものが必要にならないか
を確認してから判断しましょう。
ZIPファイルを削除しても、別のフォルダーへすでに展開済みのファイルまで自動的に削除されるわけではありません。
ただし、ZIPの中を表示しているだけで展開していない場合は話が違います。
「すべて展開」を行ったことを確認してから整理する方が安心です。
ZIPファイルをダブルクリックしても開かない場合
通常のZIPファイルならWindows 11で開けます。
それでも開かない場合は、
ダウンロードが正常に完了していない
ファイルが壊れている
実際にはZIPとは別の形式
暗号化された圧縮ファイル
などを確認します。
一度Webサイトからファイルをダウンロードし直すのもひとつの方法です。
また、ファイル名の最後に付いている文字を確認してみましょう。
○○.zip
ならZIPですが、
○○.rar
○○.7z
などの場合は別の圧縮形式です。
Windows 11はRARや7zも扱える?
現在のWindows 11では、ZIP以外の圧縮形式にも標準対応が広がっています。
Microsoftによると、Windows 11 バージョン24H2ではZIP、RAR、7z、TARなどのアーカイブ形式に対応しています。
そのため、
「7zだから絶対に別ソフトが必要」
「RARはWindowsでは開けない」
とは一概にいえなくなっています。
古いWindowsの記事を検索すると「専用ソフトが必要」と説明されている場合がありますが、Windows 11のバージョンによって状況が違う点には注意しましょう。
パスワード付きZIPは?
ここも注意したいポイントです。
Windows 11が圧縮ファイルに対応しているからといって、すべての圧縮ファイルを標準機能だけで扱えるとは限りません。
Microsoftによると、Windows 11 バージョン24H2の圧縮・展開機能では、暗号化されたアーカイブファイルの操作には対応していません。
暗号化されたアーカイブについては、7-ZipやWinRARなどMicrosoft以外のアプリを検討するよう案内しています。
そのため、
「普通のZIPは開くのに、このZIPだけ開けない」
という場合は、暗号化やパスワード保護が関係している可能性もあります。
拡張子「.zip」が表示されない場合
Windowsの設定によっては、
photos.zip
ではなく、
photos
としか表示されない場合があります。
ファイルの種類を確認したいなら、拡張子を表示してみましょう。
Microsoftが案内しているWindows 11の手順では、エクスプローラーを開いて、
表示
↓
表示
↓
ファイル名拡張子
を選択します。
これでファイル名の最後に、
.zip
.pdf
.jpg
.xlsx
などが表示されるようになります。
パソコン初心者でも「これは何のファイル?」を判断しやすくなるので、覚えておくと便利です。
拡張子を勝手に書き換えない
例えば、
photos.zip
というファイルを、
photos.jpg
へ名前変更しても、画像ファイルになるわけではありません。
Microsoftも、拡張子を変更してもファイル形式そのものが変換されるわけではないと説明しています。
「ZIPを画像にしたいから.zipを.jpgに変える」
といった操作はしないようにしましょう。
ZIPの場合は、中に入っている画像などを展開して取り出すのが基本です。
ZIPファイルを自分で作ることもできる
Windows 11では、ZIPを開くだけでなく、自分でZIPファイルを作ることもできます。
例えば、
写真を10枚まとめて送りたい
複数の資料をひとつにまとめたい
という場合に便利です。
Microsoft公式では、ZIPにしたいファイルやフォルダーを選択して右クリックし、圧縮されたZIPフォルダーを作成する方法を案内しています。
Windowsの表示によって操作項目が多少異なることがありますが、標準機能だけでZIPを作成できます。
JPEG画像はZIPにしても大幅に小さくならない場合がある
「ZIPにすればどんなファイルでもすごく小さくなる」
と思うかもしれませんが、そうとは限りません。
MicrosoftはJPEG画像など、すでに高度に圧縮されているファイルについては、複数をZIPにしても合計サイズが元の画像群とほぼ同じになる場合があると説明しています。
ZIPには、
容量を圧縮する
だけでなく、
複数のファイルをひとつにまとめる
という役割もあると考えると分かりやすいでしょう。
ダウンロードしたZIPは安全?
ZIPという形式だから危険というわけではありません。
しかし、ZIPの中にプログラムなどが入っている可能性はあります。
Windowsでは、インターネットやメール、メッセージアプリなどから取得したファイルについて、危険性がある場合にセキュリティ警告を表示する仕組みがあります。
特に、
知らない相手から突然届いたZIP
怪しいメールに添付されていたZIP
信頼できるか分からないWebサイトから入手したZIP
は、むやみに中のファイルを実行しない方が安全です。
「ZIPだから安全」「展開できたから安全」という意味ではありません。
ZIPを展開したら知らない「.exe」が入っていた場合
.exeはWindowsでプログラムなどを実行するために使われる形式です。
自分が公式サイトからソフトをダウンロードした場合など、想定どおりのexeファイルなら問題ないケースもあります。
しかし、
何のファイルか分からない
ダウンロードした覚えがない
送信者を知らない
というexeファイルなら、むやみに実行しないようにしましょう。
Windowsはインターネットなどから取得したファイルを識別し、必要に応じて開く前にセキュリティ警告を表示します。
初心者の場合、警告が表示されたからといって「邪魔だから解除する」と考えないことが大切です。
ZIPファイルが見つからなくなった場合
ダウンロード直後は見えていたのに、
「あとから探したらZIPがなくなった」
という場合は、Windowsの検索を利用できます。
タスクバーの検索やエクスプローラーから、
.zip
またはファイル名の一部を検索してみましょう。
Microsoftによると、Windows SearchではPCやOneDrive上のファイルを検索できます。
まずダウンロードフォルダーを確認し、見つからなければ検索範囲を広げるのがおすすめです。
ダウンロードしたファイルそのものが見つからない場合は「Windows 11でダウンロードしたファイルはどこ?保存場所が分からないときの探し方」こちらで詳しく解説しています。
ZIPファイルを開くときの基本手順
最後に、初心者向けにもう一度整理します。
1.エクスプローラーを開く
2.「ダウンロード」からZIPを探す
3.ZIPファイルを右クリックする
4.「すべて展開」を選択する
5.保存場所を確認する
6.「展開」をクリックする
7.展開された通常のフォルダーを開く
これだけ覚えておけば、一般的なZIPファイルなら難しくありません。Windows 11では標準機能でZIPを展開できます。
よくある質問
Windows 11でZIPを開くのにソフトは必要ですか?
通常のZIPファイルであれば、Windows 11の標準機能で展開できます。ZIPを右クリックして「すべて展開」を選択します。
ZIPをダブルクリックしただけではダメ?
中身を見ることはできます。ひとつのファイルだけなら別の場所へドラッグして取り出すこともできますが、中身をまとめて取り出すなら「すべて展開」を使うと分かりやすいでしょう。
ZIPを展開したあと元のZIPは消していい?
展開されたファイルが正常に使えることを確認し、元のZIPが不要なら削除を検討できます。大切なデータの場合は、必要なファイルがすべて展開されているか確認してから削除しましょう。
RARや7zもWindows 11で開ける?
Windows 11 バージョン24H2では、ZIPに加えてRAR、7z、TARなどもサポートされています。ただし暗号化されたアーカイブには標準機能で対応できない場合があります。
ZIPを展開できないのはなぜ?
ダウンロードの失敗、ファイルの破損、暗号化されたアーカイブなどが考えられます。まずファイル形式を確認し、Webサイトから取得したものなら再ダウンロードも試してみましょう。
まとめ|Windows 11ならZIPは標準機能で展開できる
Windows 11でZIPファイルをダウンロードしても、難しく考える必要はありません。
一般的なZIPなら、
ZIPを探す
↓
右クリック
↓
「すべて展開」
↓
保存場所を確認
↓
「展開」
という操作で中身を取り出せます。MicrosoftもWindows 11の標準機能としてZIPの圧縮・展開方法を案内しています。
また、現在のWindows 11ではZIP以外のアーカイブ形式にも対応が広がっています。一方で暗号化された圧縮ファイルなど、標準機能だけでは扱えないケースもあります。
まずは別の解凍ソフトをインストールするのではなく、Windows 11の標準機能で開けるか試してみるといいでしょう。
