Google翻訳の「ライブ翻訳」とは?会話をリアルタイムで翻訳する使い方を解説

海外旅行中、駅や空港で英語のアナウンスが流れてきたけれど、何を言っているのか分からない。

外国語を話す人と会話したいけれど、そのたびに文章を入力して翻訳するのは大変。

そんな場面で使えるのが、Google翻訳の「ライブ翻訳」です。

Google翻訳というと、

日本語を入力する
↓
英語へ変換する

という使い方を思い浮かべる人が多いかもしれません。

しかし現在のGoogle翻訳には、聞こえてくる外国語をリアルタイムに近い形で翻訳し、その内容を音声や文字で確認できる機能があります。

さらに2026年9月にはライブ翻訳がアップデートされ、Androidでは別のアプリを開いたり、スマートフォンの画面をロックしたりしても翻訳を続けられるようになりました。

この記事では、Google翻訳のライブ翻訳とは何なのか、どんな場面で使えるのか、AndroidとiPhoneで何が変わったのかを分かりやすく解説します。

Google Translate rolls out iOS and Android upgrades

We’re bringing listening mode to iOS, and on Android, keep live translations running while you’re using other apps or when your screen is locked.

Google翻訳の「ライブ翻訳」とは?

ライブ翻訳は、スマートフォンのマイクで聞き取った音声をリアルタイムに近い形で翻訳するGoogle翻訳の機能です。

Googleによると、現在のライブ翻訳は70以上の言語に対応しています。

日本語も対応言語に含まれています。

例えば英語を日本語へ翻訳するように設定しておけば、英語の音声を聞き取りながら日本語の翻訳を確認できます。

外国語を一度文章として入力してから翻訳するのではなく、

外国語を聞く
↓
Google翻訳が認識する
↓
翻訳された内容を確認する

という流れです。

そのため、会話だけでなく海外旅行中のアナウンスなどを理解したいときにも利用できます。

普通のGoogle翻訳と何が違う?

これまでGoogle翻訳を、

「日本語の文章を英語にしたい」

「英単語の意味を知りたい」

といった用途で使っていた人も多いでしょう。

ライブ翻訳では、自分で文章を入力する必要がありません。

スマートフォンのマイクから入ってきた音声を利用して翻訳します。

さらに現在は、

翻訳された内容を聞く

画面で翻訳を読む

相手と交互に会話する

といった使い方ができます。

つまりGoogle翻訳は、

「文章を入力して翻訳するアプリ」

だけではなく、

「外国語を聞きながら理解するためのアプリ」

としても使えるようになっています。

ライブ翻訳にはどんなモードがある?

Google翻訳の現在の公式ヘルプでは、ライブ翻訳に複数のモードが用意されています。

代表的なのが「リスニング」です。

リスニングでは、ヘッドフォンを接続したりスマートフォンを耳に当てたりして、翻訳された内容を音声で聞くことができます。

ほかにも「会話」があります。

こちらは、相手と交互に話しながら利用するためのモードです。

翻訳された内容はスマートフォンのスピーカーまたはヘッドフォンから再生できます。

さらに、

音声を流さず文字だけで確認する「テキストのみ」

音声の出力方法などを選択する「カスタム設定」

も用意されています。

状況に合わせて使い分けられるわけです。

外国人と会話するときにも使える

ライブ翻訳には「対面モード」もあります。

対面モードでは、スマートフォンの画面を分割して、お互いの言語の文字起こしと翻訳を確認できます。

例えば、

自分は日本語

相手は英語

という場合です。

スマートフォンを2人の間に置き、それぞれが話した内容と翻訳結果を確認しながら会話できます。

Googleの公式ヘルプによると、マイクは一方の言語が終わって別の言語が始まったことを自動的に検出します。

毎回「日本語から英語」「英語から日本語」と手動で切り替える手間を減らせるため、旅行先などでも使いやすい機能です。

Androidでは画面を消してもライブ翻訳を続けられる

2026年9月のアップデートでAndroid版に追加されたのが、バックグラウンドでライブ翻訳を続ける機能です。

Googleによると、Androidではライブ翻訳中に、

別のアプリへ切り替える

Google翻訳を最小化する

スマートフォンの画面をロックする

といった操作をしても、翻訳セッションを続けられるようになりました。

これは長時間ライブ翻訳を使うときに便利です。

Googleによると、ライブ翻訳セッションの3分の1以上が5分を超えていることから、バックグラウンドで利用できるようにしたと説明しています。

画面ロック中の翻訳はどんなときに便利?

例えば海外旅行でガイドの説明を聞いている場面を考えてみます。

ずっとGoogle翻訳の画面を表示したままにしておく必要があると、スマートフォンを別の用途に使いにくくなります。

バックグラウンド翻訳なら、ライブ翻訳を続けながら別のアプリを利用できます。

また、画面をロックした状態でも翻訳を続けられるため、長時間の音声を聞く場面でも使いやすくなりました。

例えば、

海外の空港や駅

外国語のツアー

海外でのイベント

外国語で説明を受ける場面

などが考えられます。

もちろん翻訳結果が必ず完全に正しいわけではありませんが、大まかな内容を理解する手助けとして使えます。

iPhoneでもライブ翻訳は使える?

ライブ翻訳はiPhoneやiPadでも利用できます。

Googleの現在のiPhone向け公式ヘルプにも、日本語を含む対応言語とライブ翻訳の利用方法が掲載されています。

そして2026年9月には、iPhone版にも便利な変更が加わりました。

それが、スマートフォンを耳に当てて翻訳を聞く機能です。

iPhoneを耳に当てて翻訳を聞けるようになった

これまで翻訳された音声を聞くとなると、

スマートフォンのスピーカー

イヤホン

ヘッドフォン

などをイメージするでしょう。

2026年9月のアップデートでは、iPhoneを普通の電話のように耳へ当てて、ライブ翻訳を聞けるようになりました。

Googleは使用例として、騒がしい空港でアナウンスを確認したり、混雑したツアーで説明を聞いたりする場面を挙げています。

イヤホンを持っていないときでも、周囲へ翻訳音声を大きく流さずに聞けるのが便利なところです。

Androidでもスマホを耳に当てて聞ける?

はい。

Android版のGoogle翻訳でも、リスニングモードではヘッドフォンを利用するほか、スマートフォンを耳に当ててリアルタイム翻訳を聞く方法が案内されています。

今回iPhoneにも同じような使い方が広がった形です。

そのため、

Android
スマホを耳に当てて聞ける。バックグラウンド翻訳にも対応

iPhone
スマホを耳に当てて聞ける

という状況になっています。

Googleは2026年9月4日の発表時点で、バックグラウンドでのライブ翻訳についてはiOSにも今後対応するとしています。

Google翻訳でライブ翻訳を使う方法

Androidの場合は、Google翻訳アプリを最新版にしてから利用します。

基本的な操作は難しくありません。

Google翻訳アプリを開きます。

画面下部にある「ライブ翻訳」をタップします。

利用したい言語を選びます。

その後、

リスニング

会話

テキストのみ

カスタム設定

などから使いたい方法を選択します。

翻訳を一時停止したり、再開したりすることもできます。

iPhoneやiPadでも基本的な流れは同様です。

日本語にも対応している?

日本語はライブ翻訳の対応言語に含まれています。

Google公式ヘルプの現在の対応言語一覧には、

日本語

英語

中国語

韓国語

フランス語

ドイツ語

スペイン語

イタリア語

など多数の言語が掲載されています。

Googleはライブ翻訳について、70以上の言語に対応していると発表しています。

そのため、日本語と英語だけに限らず、海外旅行のさまざまな場面で利用できます。

ただし、すべての言語で同じ精度になるとは限りません。

周囲の騒音や話し方などによっても認識しやすさは変わります。

翻訳された音声は人間が話しているの?

Googleのライブ翻訳ではAIが利用されています。

Googleは2026年6月、ライブ音声翻訳に使われる「Gemini 3.5 Live Translate」を発表しました。

このモデルは70以上の言語を自動的に検出し、話し手のイントネーション、話す速さ、声の高さなどを保ちながら、自然な翻訳音声を生成することを目指して設計されています。

ただし、一般ユーザーがこの仕組みを詳しく理解する必要はありません。

大まかには、

「外国語の音声をAIが聞き取り、自分が理解できる言語の音声へ変換してくれる」

と考えれば十分です。

完全な同時通訳なの?

「リアルタイム翻訳」と聞くと、プロの通訳者とまったく同じように瞬時に翻訳してくれるイメージを持つかもしれません。

Googleは「near-real time」、つまりリアルタイムに近い音声翻訳として説明しています。

従来のように、話し終わるまで待ってから一文ずつ翻訳する方式とは異なり、音声を継続的に処理しながら翻訳する仕組みになっています。

ただし、

まったく遅延しない

必ず正確に翻訳される

人間の通訳者と同じ判断ができる

という意味ではありません。

特に重要な契約、医療、法律など、誤訳による影響が大きい場面では、Google翻訳だけを頼りに判断するのは避けた方がよいでしょう。

海外旅行ではかなり使いやすそう

一般ユーザーにとってライブ翻訳が特に分かりやすく役立つのは海外旅行でしょう。

例えば空港。

外国語のアナウンスが流れたとき、内容が分からなくてもライブ翻訳を使って大まかな意味を確認できます。

観光ツアーでも、ガイドが話している言葉を翻訳して聞く使い方が考えられます。

レストランやホテルなどで人と直接話す場合には、対面モードも利用できます。

特にAndroidでバックグラウンド翻訳ができるようになったことで、長時間使う場面では以前より扱いやすくなっています。

イヤホンがなくても使える

ライブ翻訳というと、

「Pixel Budsなど特別なイヤホンが必要なのでは?」

と思う人もいるかもしれません。

現在のGoogle公式ヘルプでは、ヘッドフォンを装着していても、していなくてもライブ翻訳を利用できると案内されています。

会話モードならスマートフォンのスピーカーから翻訳音声を再生できます。

リスニングでは対応する使い方として、ヘッドフォンを接続する方法のほか、スマートフォンを耳に当てる方法があります。

つまりライブ翻訳を試すためだけに、専用イヤホンを新しく購入する必要はありません。

オフラインでも使える?

ここは少し注意が必要です。

Google翻訳には言語データをダウンロードしてオフラインで利用できる機能があります。

さらにAndroidのライブ翻訳についても、公式ヘルプにはオフライン用の言語をダウンロードする機能が案内されています。

ただし、2026年9月23日時点で、このオフラインライブ翻訳についてGoogleはPixel 9、Pixel 10、Pixel 11のユーザーに限定されると案内しています。

そのため、

「Google翻訳のライブ翻訳なら、どのスマホでも完全にオフラインで使える」

とは考えないようにしましょう。

海外で利用する場合は、通信環境についても事前に確認しておいた方が安心です。

Google翻訳があれば外国語を覚えなくても大丈夫?

ライブ翻訳はかなり便利になっていますが、翻訳が100%正しいとは限りません。

固有名詞

専門用語

早口

周囲の騒音

複数人が同時に話す状況

などでは、音声認識や翻訳がうまくいかない可能性があります。

そのため海外旅行でも、

パスポートに関する重要な手続き

飛行機の変更

金銭に関する説明

病院での説明

など、間違えると大きな問題になる内容については、翻訳結果だけで判断せず、必要に応じてスタッフへ確認した方が安全です。

便利な補助ツールとして使うのがよいでしょう。

Androidで鍵やパスポートをどこに置いたか忘れないための新機能については「Geminiが物の置き場所を覚える?Android『Find Hub』の新機能を解説」こちらで詳しく解説しています。

ライブ翻訳についてこれだけ分かればOK

細かなAIの仕組みまで理解する必要はありません。

Google翻訳のライブ翻訳は、

外国語の音声をリアルタイムに近い形で翻訳できる

日本語を含む70以上の言語に対応している

翻訳結果を音声や文字で確認できる

外国語を話す人との会話にも使える

Androidではバックグラウンドでも翻訳を続けられるようになった

iPhoneでもスマホを耳に当てて翻訳を聞けるようになった

というところまで理解しておけば十分です。

よくある質問

Google翻訳のライブ翻訳とは?

外国語の音声を聞き取り、リアルタイムに近い形で別の言語へ翻訳する機能です。翻訳結果を音声で聞いたり、文字で確認したりできます。

日本語でも使える?

使えます。Googleの現在の対応言語一覧に日本語が含まれています。

Androidで画面を消しても翻訳できる?

2026年9月のアップデートにより、Androidでは別のアプリへ切り替えたり、アプリを最小化したり、画面をロックしたりしてもライブ翻訳を継続できるようになりました。

iPhoneでも使える?

iPhoneとiPadにも対応しています。2026年9月には、iPhoneを耳に当てて翻訳音声を聞く機能も追加されました。

イヤホンは必要?

必須ではありません。ヘッドフォンを使う方法のほか、スマートフォンを耳に当てたり、会話モードでスマートフォンのスピーカーから翻訳を再生したりできます。

翻訳は必ず正しい?

必ず正しいとは限りません。重要な内容については翻訳結果だけで判断せず、元の情報や相手にも確認した方がよいでしょう。

まとめ|Google翻訳は「文章を入力するアプリ」だけではなくなっている

Google翻訳というと、外国語の文章をコピーして日本語へ変換するアプリというイメージがあるかもしれません。

現在は、外国語を聞きながらリアルタイムに近い形で翻訳できる「ライブ翻訳」も利用できます。

2026年9月にはさらに使いやすくなり、Androidでは別のアプリを使っている最中や画面をロックした状態でも翻訳を続けられるようになりました。

iPhoneでも、電話をするようにスマートフォンを耳へ当てて翻訳音声を聞けるようになっています。

特に便利そうなのが海外旅行です。

空港のアナウンスを聞く。

海外ツアーで説明を聞く。

外国語を話す人と会話する。

こうした場面で、わざわざ聞こえた文章を自分で入力しなくても翻訳を利用できます。

AIというと難しい技術に感じますが、一般ユーザーにとって重要なのは仕組みではありません。

「分からない外国語をスマホに聞かせると、自分の言葉で聞いたり読んだりできる」

まずはそれくらいの理解で十分でしょう。