RCSとは?iPhoneとAndroidのメッセージは何が変わった?SMSとの違いを解説

iPhoneを使っている人とAndroidを使っている人でメッセージを送ると、

「写真の画質が気になる」

「既読になったのか分からない」

「iMessageとは何が違うの?」

と疑問に思うことがあります。

そこで知っておきたいのが「RCS」です。

RCSはスマートフォンのメッセージ機能を、従来のSMSより便利にするための仕組みです。

2026年9月には、ドコモのiPhoneもiOS 27からRCSに対応。これにより国内の主要通信事業者3社で、標準のメッセージアプリを使ったAndroidとiPhone間のRCS送受信が可能になりました。

とはいえ、

「そもそもRCSって何?」

「LINEとは違うの?」

「料金はかかる?」

「緑色の吹き出しはRCSなの?」

など、分かりにくい部分もあります。

この記事では通信規格の難しい話には深入りせず、RCSによってiPhoneとAndroidのメッセージがどう変わるのかを中心に解説します。

RCSとは?

RCSは「Rich Communication Services」の略です。

難しく考える必要はありません。

かなり簡単にいうと、これまでのSMSよりも多くのことができるメッセージサービスです。

SMSは電話番号を使って短いテキストを送れる便利な仕組みですが、現在のスマートフォンで使うには機能面で物足りないところもあります。

RCSでは電話番号を使ったメッセージでありながら、

高解像度の写真や動画

既読表示

入力中であることを知らせる表示

グループチャット

といった、現在のチャットアプリではおなじみの機能を利用できます。AppleもRCSについて、高解像度の写真やビデオ、リンクの送信、配信証明、開封証明、タイピングインジケータに対応すると案内しています。

SMSとRCSは何が違う?

SMSもRCSも電話番号を利用してメッセージを送れる点は共通しています。

大きな違いは、できることの多さです。

SMSは基本的にテキストメッセージを送るための仕組みです。

一方のRCSでは、インターネット通信を利用して、よりチャットアプリに近いコミュニケーションができます。

例えば友人へ写真を送る場合でも、RCSなら高解像度の写真や動画を送れます。

さらに相手がメッセージを読んだことを確認したり、相手が文章を入力していることを確認したりできます。

「電話番号で使えるメッセージが、今のスマートフォンに合った形へ進化したもの」

と考えると分かりやすいでしょう。

iPhoneとAndroidの間では何が変わる?

RCSのメリットを感じやすいのが、iPhoneとAndroidでメッセージをやり取りする場合です。

例えば、

自分はiPhone

家族はAndroid

というケースです。

RCSに対応した環境なら、OSが違っていても高解像度の写真や動画を送ったり、既読表示や入力中の表示を利用したりできます。

Googleは2026年9月16日、ドコモのiOS端末がiOS 27から標準メッセージサービスのRCSに対応したことで、KDDI、ソフトバンクを含む国内主要3社でAndroidとiPhone間のRCS送受信が可能になったと発表しました。

そのため日本でも、iPhoneとAndroidの間で標準メッセージアプリを使うときの不便が以前より小さくなっています。

iPhoneではどのアプリを使う?

iPhoneではApple標準の「メッセージ」アプリからRCSを利用できます。

特別なRCS専用アプリを新しくインストールする必要はありません。

Appleの案内では、

設定

↓

アプリ

↓

メッセージ

↓

RCSメッセージ

と進み、RCSメッセージをオンまたはオフにできます。

ただし、RCSは通信事業者が提供するサービスです。

iPhone側だけが対応していれば必ず使えるわけではなく、利用している通信事業者や料金プランなどもRCSに対応している必要があります。

設定に「RCSメッセージ」が表示されない場合は、通信事業者側の対応状況も確認しましょう。

Androidではどのアプリを使う?

Androidでは「Google メッセージ」がRCSに対応しています。

例えばドコモも、Androidの対応アプリとしてGoogle メッセージを案内しています。

つまり、

iPhoneでは「メッセージ」

Androidでは「Google メッセージ」

という組み合わせでも、対応条件を満たしていればRCSでやり取りできます。

LINEなど同じアプリを双方がインストールしていなくても、標準的なメッセージ環境でやり取りできるのが特徴の一つです。

RCSなら写真や動画をきれいに送れる?

RCSは高解像度の写真や動画の送信に対応しています。

AppleもiPhoneのRCSについて、高解像度の写真やビデオを送信できると案内しています。

これはSMS/MMSとの違いを感じやすい部分です。

家族に写真を送るためだけに、

「LINEで送ろう」

「別の写真共有サービスを使おう」

と考えていた人にとって、標準のメッセージアプリから高画質な写真を送りやすくなるのは便利でしょう。

ただし、RCSで送れるからといって、あらゆる条件で元ファイルがそのまま無劣化で送信される、とまでは今回確認した公式情報から断定できません。

そのためこの記事では「高解像度の写真や動画を送れる」としています。

既読も分かる?

RCSでは開封証明に対応しています。

そのため、対応している環境では相手がメッセージを開いたことを確認できます。

さらに「タイピングインジケータ」にも対応しています。

これは、相手が返信を書くために文字を入力していることを知らせる機能です。

普段LINEなどを使っている人には、それほど珍しく感じないかもしれません。

しかし電話番号を使う標準メッセージでも、こうした機能が利用できるのがRCSの特徴です。

iPhoneでRCSを使うと吹き出しは青になる?

ここは間違えやすいところです。

iPhoneでRCSを使っても、メッセージの吹き出しは青にはなりません。

Appleによると、

iMessageは青色

RCSは緑色

SMS/MMSも緑色

で表示されます。

つまり、緑色だからといって必ずSMSというわけではありません。

現在のiPhoneでは、緑色のメッセージにRCSとSMS/MMSの両方が存在します。

「Androidの人とのメッセージが緑色だからRCSではない」

という判断もできないので注意しましょう。

iMessageとRCSは同じもの?

同じではありません。

iMessageはAppleが提供しているメッセージサービスです。

iPhoneなどApple製デバイス同士で利用され、メッセージは青色の吹き出しで表示されます。

一方のRCSは業界標準に基づいたメッセージの仕組みで、iPhoneとAndroidのように異なるメーカーやOSの端末間でも利用できます。Apple自身も、iMessageとRCSを別のメッセージ方式として説明しています。

大まかには、

iPhone同士ならiMessage

対応するiPhoneとAndroidの間ではRCS

どちらも利用できない場合にはSMS/MMS

と考えると理解しやすいでしょう。

実際の送信方式は、相手や通信環境、通信事業者の対応状況などによって変わります。

RCSはLINEと同じ?

これも同じものではありません。

LINEはアプリをインストールしてアカウントを利用するコミュニケーションサービスです。

RCSは通信事業者が提供する、電話番号を基盤としたメッセージサービスです。AppleもRCSについて、通信事業者が提供するサービスと説明しています。

見た目の機能には、

写真を送る

既読を確認する

グループで会話する

といった似ている部分があります。

しかし仕組みやサービス自体は別物です。

「LINEの代わりになる」とまで考えるよりも、

「スマホ標準のメッセージがLINEなどのチャットに近い便利さになってきた」

くらいに考えると分かりやすいでしょう。

RCSは無料?

ここは通信事業者によって条件を確認する必要があります。

例えばドコモは、RCSの月額使用料を無料と案内しています。

RCS同士のメッセージ送受信についても送信料無料ですが、データ通信量は消費します。

一方、相手がRCSを利用しておらずSMSとして送信された場合には、SMS送信料が発生します。

そのため、

「RCSならどんな場合でも完全無料」

と考えるのは正確ではありません。

契約している通信事業者や料金プランによって条件が異なる可能性があるため、料金については自分の通信事業者で確認しましょう。

RCSは安全なの?

RCSではセキュリティ面の強化も進んでいます。

Googleは2026年9月、日本国内でのRCS拡大を発表した際、AndroidとiPhone間のRCSについて、エンドツーエンド暗号化をベータ版として順次提供していると説明しました。

Appleも、iOS 26.5以降では対応する通信事業者でRCSのエンドツーエンド暗号化をベータ版として利用できると案内しています。

ただし、ここには重要な注意点があります。

現在、すべてのRCSメッセージが無条件でエンドツーエンド暗号化されるわけではありません。

Appleによると、参加者全員が暗号化に対応した通信事業者を利用していることなどが条件になります。暗号化されている場合は、メッセージ画面に鍵のアイコンと暗号化済みであることを示す表示が出ます。

そのため、

「RCSになったからすべてのメッセージが必ず暗号化される」

とは考えないようにしましょう。

RCSが使えないとどうなる?

相手や通信事業者などがRCSに対応していない場合は、SMS/MMSが使われる場合があります。

Appleも、iMessageとRCSのどちらも利用できない場合にはSMS/MMSを利用できると案内しています。

そのためRCSは、

「対応していない相手には一切メッセージを送れない」

というものではありません。

ただし、SMSとして送信された場合には、RCSの既読表示や高解像度写真などの機能は利用できません。

料金についてもSMSとして扱われることで変わる場合があります。

RCSが使えているか確認するには?

iPhoneの場合は、まず設定を確認できます。

設定

↓

アプリ

↓

メッセージ

↓

RCSメッセージ

と進みます。

ここにRCSの設定があり、オンになっていることを確認します。

ただし、設定をオンにしているだけで、すべての相手との会話がRCSになるわけではありません。

相手側や通信事業者側も対応している必要があります。

AppleはRCSが有効になるまで時間がかかる場合があることも案内しています。

設定が見つからない、またはRCSにならない場合は、利用している通信事業者の対応状況を確認してみましょう。

ドコモのiPhoneでは何が変わった?

今回の日本でのニュースとして重要なのがここです。

ドコモは2026年にRCSサービスを開始し、Androidに加えてiPhoneではiOS 27.0以降を対象として案内しています。

Googleは2026年9月16日、ドコモのiOS端末がiOS 27からRCSに対応したことにより、KDDI、ソフトバンクを含む国内主要3社で、AndroidとiPhone間のRCS送受信が可能になったと発表しました。

つまり今回の変化は、

「RCSという新しいサービスが世界で初めて登場した」

という話ではありません。

日本で利用できる範囲がさらに広がり、主要3社のiPhoneとAndroidで標準メッセージを使いやすい環境が整ってきた、というニュースです。

ここを混同しないようにしましょう。

結局、普通のスマホユーザーには何が便利?

RCSという名前そのものを覚える必要はないかもしれません。

一般ユーザーにとって重要なのは、

「iPhoneとAndroidだからメッセージ機能が大きく違う」

という不便が少しずつ減っていることです。

家族の中で、

お父さんはAndroid

お母さんはiPhone

子どもはiPhone

というように端末がバラバラでも、対応環境なら標準のメッセージアプリで高解像度の写真や動画を送り、既読なども確認できます。

アプリを新しく覚えるというより、

「いつものメッセージアプリが便利になった」

という変化です。

RCSについてこれだけ分かればOK

RCSの通信規格を詳しく理解する必要はありません。

まずは、

RCSはSMSをより便利にしたメッセージの仕組み

電話番号を使ってメッセージをやり取りできる

高解像度の写真や動画を送れる

既読表示や入力中の表示に対応する

iPhoneとAndroid間でも利用できる

日本では主要3社で利用環境が広がった

というところまで分かれば十分です。

よくある質問

RCSとは何ですか?

電話番号を使ったメッセージサービスで、SMSより多くの機能を利用できます。高解像度の写真・動画、既読表示、タイピングインジケータなどに対応しています。

iPhoneとAndroidでもRCSを使える?

対応する端末、通信事業者、料金プランなどの条件を満たしていれば利用できます。2026年9月にはドコモのiPhoneもiOS 27から対応し、日本の主要3社でAndroidとiPhone間のRCS送受信が可能になりました。

RCSの吹き出しは何色?

iPhoneではRCSは緑色で表示されます。SMS/MMSも緑色なので、緑色だからSMSとは限りません。iMessageは青色です。

RCSなら既読が分かる?

RCSは開封証明に対応しています。また、相手が文字を入力していることを示すタイピングインジケータにも対応します。

RCSは無料?

通信事業者によって確認が必要です。例えばドコモでは月額使用料とRCS同士の送信料は無料ですが、データ通信量は消費します。RCSではなくSMSとして送られた場合はSMS送信料が発生します。

RCSは全部暗号化される?

現時点では、すべてのRCSメッセージが無条件にエンドツーエンド暗号化されるわけではありません。対応する通信事業者などの条件があります。

まとめ|iPhoneとAndroidの「メッセージの壁」が小さくなっている

RCSは、電話番号を使った従来のメッセージを、現在のスマートフォンに合った形へ進化させる仕組みです。

高解像度の写真や動画を送ったり、既読や入力中の表示を確認したりできます。

そして2026年9月、日本ではドコモのiPhoneがiOS 27からRCSに対応したことで、KDDI、ソフトバンクを含む国内主要3社でAndroidとiPhone間のRCS送受信が可能になりました。

RCSという言葉だけを見ると難しそうですが、一般ユーザーなら、

「iPhoneとAndroidでも、標準のメッセージアプリで写真やメッセージを以前より便利にやり取りできるようになった」

と理解しておけば十分でしょう。

LINEなどのチャットアプリがなくなるという話ではありません。

ただ、スマートフォンの種類が違う人同士でも、最初から入っているメッセージアプリだけでできることが増えています。

これも、普段は意識しにくいスマートフォンの進化の一つです。